
みなさん、あの真っ黒い鳥、カラス。ゴミを荒らす嫌われ者…なんて思っていませんか? 実は、日本のカラスは“世界トップクラスの知能”を持つ超頭脳派なんです。
彼らは人間社会のルールを理解し、道具を使い、仲間と協力し、まるで小さな科学者のような行動をとります。今回は、そんな「日本のカラスが賢すぎる!」と驚かされる行動を5つご紹介。あなたもきっと、明日からカラスを見る目が変わります――。
【1・信号無視はしません。クルミ割り職人カラス】
道路にクルミを置いて、車に割らせる――そんな天才的な行動をするのが都会のカラスたち。特に札幌や東京では、信号のタイミングまで理解していると言われています。
赤信号のときにクルミを車道に置き、青信号になって車が通過。クルミが割れたら、また赤になるのを待って安全に回収する。まるで人間の交通ルールを完全に理解しているかのようです。観察力・記憶力・判断力すべてを駆使した“クルミ割り職人”――これを見たら、カラスの知能を侮れません。
【2・小銭の魔術師、自販機スナイパー】
自販機の下にはよく小銭やお菓子のカスが落ちています。そこを狙うのが「自販機スナイパー」ことカラス。なんと、人がボタンを押す動作を理解し、飲み物が出てくる瞬間を見計らって横取りすることもあります。
さらに驚くのは、キラキラ光る硬貨を拾い集めて“貯金”する個体までいること。観察されたカラスの中には、持ってきた小銭を自販機の投入口に落とそうとする行動も報告されています。偶然ではなく、学習の結果。まさに小銭の魔術師です。
【3・モノマネ芸人、黒いピタゴラス】
人の声や音を真似るだけでなく、状況に応じて使い分ける「モノマネ芸人」カラス。研究によると、日本のハシブトガラスは、人の声・犬の鳴き声・スマホの着信音などを再現できるだけでなく、それを“脅し”や“遊び”の手段として活用します。
しかも、道具を使った遊びや、物を落として因果関係を学ぶなど、ピタゴラスのような知的実験を繰り返す姿も。脳の発達レベルはチンパンジーに匹敵すると言われ、もはや鳥というより“小さな哲学者”です。
【4・自分で水を出す、黒い水道局員】
公園などで観察されているのが、水道の蛇口を自分でひねって水を出すカラス。口ばしや足で上手にレバーを押して水を出し、飲んだり羽を洗ったりするんです。
中には、水を出したあと、ちゃんとレバーを戻して止める“節水型”のカラスまで!これは「模倣」や「試行錯誤」のレベルを超えた“理解行動”で、人間社会で生きるために環境に適応した証拠。まるで黒い制服を着た水道局員のように、公園の水を自在に操ります。
【5・チームワーク抜群!黒い特殊部隊】
単独行動のイメージが強いカラスですが、実はチームプレーの達人。群れで連携し、食べ物を奪ったり、外敵を追い払ったりします。1羽が人を挑発して注意を引き、その間に別のカラスが背後からパンを奪う――そんな“連携作戦”も目撃されています。
さらに、仲間の鳴き声を聞き分け、役割分担までしている可能性も。警戒・突撃・回収といった分業体制で動く様子は、まるで訓練された特殊部隊。黒い羽根の下には、社会性という武器が隠されているのです。
【まとめ】
クルミを割り、小銭を集め、水を操り、仲間と連携する――。日本のカラスは、もはやただの鳥ではありません。彼らは“人間社会の観察者”であり、“学習する知性体”です。都会というジャングルで進化した黒い頭脳たち。
その姿は、私たちが思っている以上に、したたかで、そして美しい。次にカラスを見かけたら、少し立ち止まって観察してみてください。きっと、あなたのすぐそばで、小さな天才たちが今日も実験を続けています。

おしえてカラスさん [ おしえて編集室 ]
ハシブトガラス カラス 烏 貯金箱 リアル オブジェ 置物 PET BANK JUNGLE CROW ( ペットバンク ジャングル クロウ )
にっぽんのカラス スーパービジュアル版/松原始/・著宮本桂/ポンプラボ【1000円以上送料無料】
にっぽんカラス遊戯 [ 松原 始 ]