
あなたはヒラタクワガタの飼育、簡単だと思っていませんか?じつはこの昆虫、見た目の豪快さに反して、とても繊細な性格。油断するとすぐに体調を崩したり、ケンカで命を落とすことも…。
今回は、そんなヒラタクワガタを元気に育てるための重要なポイントを5つご紹介します。初心者がやりがちなミスや、ちょっとした工夫で差がつくコツまで。これを知らずに飼い始めると後悔するかも?飼育前の方も、すでに飼っている方も、ぜひチェックしてみてください。
1・温度管理に敏感
ヒラタクワガタは高温多湿の環境に生息しているとはいえ、温度管理には非常に敏感です。25~28度が理想とされ、30度を超えると一気に弱ってしまうことも。特に日本の夏場は油断禁物で、直射日光が当たる部屋や密閉されたケース内はすぐに高温になってしまいます。
逆に冬場も15度を下回ると活動が鈍り、衰弱する個体も。エアコンや小型ヒーターを使って安定した温度を保つことが必要です。室温だけでなく、ケース内の温度もこまめにチェックしましょう。ヒラタクワガタは気温変化のストレスを非常に嫌う生き物です。
2・オス同士は絶対NG
ヒラタクワガタのオスは非常に縄張り意識が強く、同じケースに複数入れると必ずと言っていいほど激しいケンカが起きます。その戦いは短時間で命に関わるレベルで、片方が挟まれて動けなくなったり、脚がもげるなどの大ケガに発展します。
たとえ広いケースでも、エサ場や隠れ家を巡って争いは避けられません。基本的にオスは1ケースに1頭、これは絶対のルールです。どうしても複数飼いたい場合は、しっかりと仕切りを設けて接触できないようにするか、完全に別々の容器で管理しましょう。油断が一番のトラブルの元です。
3・マット選びを侮るな
ヒラタクワガタの飼育では、マット選びも重要な要素の一つです。成虫飼育では保湿性と安定性があり、かつ発酵臭が少ないマットを選びましょう。とくにオスは潜って休む習性があるため、細かくふかふかしたマットだと落ち着きやすくなります。
発酵が進みすぎたマットはアンモニア臭でストレスを与えるだけでなく、体表のダニ発生の原因にもなります。逆に幼虫飼育では栄養豊富な発酵マットが必要ですので、用途に合わせて種類を使い分けることが大切です。市販の安価なものを適当に使うと、成虫の寿命が縮んでしまうこともあります。
4・加湿しすぎも危険
湿度は大切ですが、加湿しすぎると逆効果になることもあります。ケース内が常に湿っている状態だと、カビやダニが発生しやすくなり、ヒラタクワガタの健康を脅かします。マットの表面に白カビが見えたらすぐに対応を。
湿度は60〜70%程度を目安にし、表面がほんのり湿っている程度に保ちましょう。霧吹きは週に1〜2回、様子を見ながら控えめに行うのがコツです。
また、通気性のない容器では湿気がこもりがちなので、通気孔を確保することも忘れずに。乾燥もNGですが、過湿はもっと危険。バランス感覚が求められます。
5・夜行性を理解して
ヒラタクワガタは完全な夜行性です。昼間はマットに潜ってじっとしていることが多く、動かないからといって心配しすぎる必要はありません。逆に、無理に昼間に触ったり、ひっくり返して観察すると強いストレスになります。観察や給餌はできるだけ夜間、20時以降に行うのがベストです。
夜になれば活発に動き、ゼリーや果実を食べに出てきます。自然のリズムに合わせた飼育スタイルを取ることで、寿命も延びやすくなります。無理に昼間に遊ばせるのではなく、彼らの時間に合わせて寄り添ってあげることが、飼育成功のカギです。
【まとめ】
ヒラタクワガタは豪快な見た目に反して、じつはかなり繊細な生き物です。温度や湿度、同居やマットの質など、ちょっとした環境の差が生死を分けることも。大切なのは、「本来の性質を理解し、尊重すること」。
今回紹介した5つのポイントをしっかり守れば、ヒラタクワガタとの暮らしはきっと長く、豊かなものになります。見た目の格好良さだけでなく、その生態の奥深さにも目を向けて、より良い飼育ライフを楽しんでください。
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