
ノコギリクワガタを飼ってみたい!でもちょっと待ってください。ただ可愛いからといって、何も知らずに飼い始めると、思わぬトラブルが起きてしまいます。特にノコギリクワガタは他のクワガタよりも気性が荒く、環境の変化にも敏感。
しっかりとした知識と準備が必要です。今回は、ノコギリクワガタの飼育において気をつけたい5つのポイントを紹介します。どれも「知っていれば防げる」ことばかりなので、これから飼いたい人はもちろん、すでに飼っている人もぜひ確認しておきましょう!
1・温度管理に注意!
ノコギリクワガタは高温に非常に弱い昆虫です。特に夏場、気温が30度を超えると命に関わることもあります。昼夜での温度差もストレスになるため、飼育ケースは直射日光を避けた涼しい場所に置きましょう。
理想は25度前後。エアコンの効いた室内か、冷却ファンや保冷剤を併用して温度を安定させることが大切です。急激な温度変化もNGです。冬場の低温には比較的耐性がありますが、15度を下回ると活動が鈍るので、温度の確認はこまめに。温度計は必ず設置し、日々のチェックを欠かさないようにしましょう。
2・ゼリーの交換はこまめに!
ノコギリクワガタの主食である昆虫ゼリーは、気温が高いとすぐに腐ったりカビたりします。1〜2日ごとの交換が理想で、食べ残しがあればすぐに取り除いてください。特に夏場は匂いや小バエの原因にもなるため、清潔さを保つことが重要です。
また、ゼリーの種類にも注意。栄養価の高い高タンパクゼリーや、水分補給に優れたタイプを使い分けることで、より健康に育てることができます。ゼリーをケース内で倒されないように、専用のゼリースタンドを使うと便利です。食事管理は健康維持の基本です。
3・オス同士の同居は危険!
ノコギリクワガタのオスは縄張り意識が非常に強く、他のオスを見つけると激しくケンカします。ときには大アゴで相手を挟み、大怪我や最悪の場合は命を落とすことも。オス同士は必ず別々のケースで飼育しましょう。
ペア飼育をする際も、交尾のタイミング以外はメスとも分けておくのが安全です。どうしても複数飼いたい場合は、透明でないケースを使ってお互いの姿が見えないようにし、間に仕切りを入れるなど工夫が必要です。飼育スペースに余裕を持つことが、無用な争いを避けるコツです。
4・マット選びは慎重に!
ノコギリクワガタの飼育では、床材である「マット」の選び方がとても重要です。成虫飼育には、保湿力と消臭力の高い「昆虫マット」が適しています。細かすぎる粉状のものや、コバエが湧きやすい未発酵のものは避けましょう。乾燥すると湿度不足になり、ノコギリクワガタの体調を崩す原因にもなりますので、適度な加湿も必要です。
加水は握って軽く固まる程度が理想。また、定期的にマットを交換することでカビやダニの発生を抑えられます。マットの質=飼育環境の質と心得て選びましょう。
5・脱走対策は万全に!
ノコギリクワガタは非常に力が強く、意外なスキマから脱走することがあります。ケースのフタはしっかり閉め、ロック機能があるタイプを使用するのが理想です。また、飼育ケースの壁を登って脱走するケースも多いので、壁面に水滴がついていたり、汚れていると要注意。
ふたの隙間や換気口部分から逃げ出さないように、防虫ネットやフィルターを貼るなどの工夫も効果的です。脱走した個体は乾燥や事故で命を落とすことも多いため、安心して飼育するには「出られない環境」を先に作っておくことが大切です。
【まとめ】
ノコギリクワガタの飼育は、基本を押さえれば決して難しくはありません。ただし、気性の荒さや環境への敏感さなど、他のクワガタとは異なる点が多いのも事実です。今回紹介した5つの注意点を意識することで、トラブルを避けながら、より健康で長生きさせることができます。
何よりも、飼い主の「気づき」と「こまめな管理」が大切。愛情と手間をかけて育てれば、ノコギリクワガタもその分応えてくれるはず。しっかり準備して、楽しい昆虫ライフを送りましょう!
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